16.12.08

既にそこにあるもの

今日、六角美瑠さんのレクチャーがありました。

テーマは「『創景』~新しい風景を創る」
前半は学生時代からの研究・作品、後半はご自身の設計された住宅をスライドで紹介しながら「風景とはそれを見る人の主体的な関係によって成立する」(表現は違いますが意味はこんな感じだったと思います。)というご自身の考えをお話していただきました。
 

写真は六角美瑠さんの「ORU」

以下はレクチャーを聞きながら考えたこと。

ほとんどの人が共有しているレディメイドの知見・価値観を当然のこととしてしか判断しないというのは如何なものかと思う。
そういった態度で判断する姿勢というのは常に受身である。受身の姿勢からは情報として知識を得ることは出来ても、何の発見も得られない。ただ単に情報がストックしていくだけである。

日常の風景・生活と一体となってしまい改めてわざわざ取り上げる価値のない、つまらないことだと思われていることでもそこに「違和感」を覚え能動的態度で接することが大切だと思う。
能動的態度で接することによって初めて思考がジャンプし特別な価値が見出される。
それはきっと楽しい。

「既にそこにあるもの」大竹伸朗/ちくま文庫

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