28.12.08

「闇」

「闇」というのはすごく大事だと思う。ここでいう「闇」とは分からないこと、あるいは自分の知識・思考の射程外にあって未だ何であるか認識できない箇所のことである。

私は基本的に経済性や利便性といった考え方は好きではない。
「闇」にあるものは手探りで時間をかけて獲得しなければならない。その時間というのは試行錯誤やためらいがあって、挫折もある。そういう時間を内包しているからこそ言葉や経験は尊いのだと思う。
しかし経済性や利便性といった大義名分のもとでは、闇にあるものを獲得しようとする際、そこにあって然るべき時間を悪とみなし、出来る限りその時間を省略、排除しようと振舞う。だから好きではないのだ。

「闇」というのは忌避すべきものではなく可能性として解釈すべきものだと思う。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

闇にこそ精霊が宿る

北の大地に幽玄と時あり

Inomata Teppei さんのコメント...

>toru
それ自前の詩?「幽玄と時」ってのがいいね。