3.1.11

2011年

暇だし新年ということで今年の目標を書いてみようと思う。「暇だからまあ書いてみるか」といった目標にどれだけ意味があるかは分からないが・・・。

(1) アナログな感覚を大切にする

元来自分は文型で懐古的人間なのでデジタルのように0か1を組み合わせてその関係であらゆる物事を理解していこうという考え方にはなかなか馴染めない。それが合理的でとても便利で様々な領域の発展に必要不可欠なものであることの理屈は分かる(たぶん)。だがその仕組みがどうも信用できない。なんとなく。

デジタルの領域では削ぎ落とされてしまった01の中間にある無限のグラデーションをもっと大切にしたほうがいいように思う。そのグラデーションの中には01を成立させるための幾つも因子が存在するが同時にその成立を妨げようとする協調性のない因子も存在する。しかしそんなへそ曲がりな因子が存在した方が01の関係が安定的に保たれる。矛盾する話しだけど。協調性のない因子が少しでも存在することで、その組織内で支配的に振舞う因子にとって対処できないような想定外のトラブルが発生しても、その協調性のない因子が対処できれば何とかシステムは生き延びることが出来る。ある程度の多様性が残されている方がシステムとして生き延びる確立が格段にあがる。不安定要素があるからこそシステム全体が安定的に保たれるというとなんとも妙だが、その矛盾を矛盾なく成立する世界がアナログの領域には残されていると思う。

(2) 語彙を増やす

自らの思いを些細なニュアンスも含め少しでも相手に理解してもらおう思うなら、表現をもっと細かく割っていく必要があるとここ数年来思っていることなので、今年も引き続き語彙を増やすよう意識して生活したい。

(3) 具体的な目標を立てない

こんなことを書くと「先に書いた二つの目標はなんだ、出鱈目か!」「この天邪鬼!またひねくれた事を書きやがって。」と思うかもしれないが、そうじゃありません。

何故具体的目標を立てないかというと、数値的に計量可能な目標やロールモデルを迂闊に持ってしまうと、それしか見えずそれ以外のことを考えなくなってしまうように思うのともうひとつに、今自分が当然だとしているあらゆる思考、価値観というのは「オルタナティヴ」であるということから。現在支配的な思考・価値観はたまたまある歴史的・地理的な条件によって成立しているものに過ぎないというように考えると、そんなちょっとした入力で激変してしまうような価値観を不動なものとして後生大事にしておいては非常に危ういし、それ以上を望むこと叶わないように思う。

ということで本年もよろしくお願いします。

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